アルバリーニョについて

新潟における”海のワイン”アルバリーニョの可能性


エルマール アルバリーニョ 2017

エルマール マセラシオン アルバリーニョ 2017

エルマール デューオ アルバリーニョ 2017

アルバリーニョ 2017

アルバリーニョ パシフィカード 2016

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アルバリーニョ2017(¥6,300) / マセラシオン2017(¥6,300)(以上の5%OFF価格)


  1. アルバリーニョの特徴
  2. リアスバイシャスのアルバリーニョ
  3. フェルミエにおけるアルバリーニョの栽培、醸造

アルバリーニョの特徴

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アルバリーニョはスペインの北西部、大西洋沿いに位置する ガリシア州のリアスバイシャス地方で栽培され、 スペインの白ぶどう品種の中で最も高貴な品種とされる。 リアスバイシャスは多湿なエリアで、年間降水量は1,600?1,800mmと新潟と同等程度。 夏は比較的冷涼で冬も氷点下にはならない。 アルバリーニョのワインは香り高く、酸やミネラルが豊富。 口当たりも良く、バランスの良い優れた味わいのワインとなる。「海のワイン」とも称され魚介類との相性が良い。近年では今までのフレッシュかつ香り高いワインから樽発酵や樽熟成による 複雑で芳醇なスタイルのアルバリーニョのワインも生まれている。

アルバリーニョのぶどうの果実は小粒で緑色。果皮が厚く、湿度が高いリアスバイシャスの気候でも菌類による病気に強い。スペインの最高級白ワイン品種であるアルバリーニョだが、小粒で小ぶりな房ゆえに生産性は低く単位収量当たりの栽培コストは嵩む。

若いアルバリーニョのワインはハーブや月桂樹、ミント、アニスの香り、りんごやアプリコット、柑橘類(グレープフルーツ、シトラス、オレンジの皮)やトロピカルフルーツ(マンゴー、ライチ)のテイスト。チョークのようなミネラル感も。1年が過ぎるとりんごが桃に変わり、花梨と蜂蜜が香り、ハーブの香りやミネラルの余韻が増幅する。花崗岩土壌ではよりミネラリーでストラクチャーのはっきりしたワインに、砂質土壌では柔らかく丸いワインに仕上がる。


  1. アルバリーニョの特徴
  2. リアスバイシャスのアルバリーニョ
  3. フェルミエにおけるアルバリーニョの栽培、醸造

リアスバイシャスのアルバリーニョ

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「リアスバイシャス」とは、“下流のフィヨルド(入り江)”を意味する。「*D・O・リアスバイシャス」は’88年に制定された。D・O・リアスバイシャスでは12品種が認可されているが、その中でもアルバリーニョの生産割合が90%以上を占める。D・O・リアスバイシャスはさらに5つのサブゾーンから形成され、サブゾーンのなかでも、アルバリーニョ発祥の地ともいわれるバル・ド・サルネスにおけるアルバリーニョの生産量が6割以上を占める。

土壌は水捌けが良い花崗岩土壌が多い。バル・ド・サルネスは花崗岩土壌を沖積層の砂が覆っている。

気候は大西洋の影響を受け冷涼で湿潤だが日照には恵まれている。バル・ド・サルネスが最も冷涼で湿度が高く、年平均気温は12・8℃。標高100?300mの海に近いエリアの畑がほとんど。

リアスバイシャスでのぶどう栽培面積4027ha(’14年)に対して栽培農家が6031軒(同)、畑は2万3千箇所に点在しており畑の平均面積は約18アール、1軒当たりの平均栽培面積でも67アールと小規模である。これは、遺産を子供に均等に相続させるこの地の小農制度に起因するといわれる。

一般に欧州のワイン用ブドウは垣根で栽培されるが、リアスバイシャスではほとんどが「ペルゴラ」と呼ばれる棚で栽培されている。このエリアのアルバリーニョが棚方式で栽培される主な理由は次の通り。

  • 【気候要因】 リアスバイシャスは降水量が多く湿度が高い。地表の湿気からの影響が少ない棚式栽培が適している。
  • 【品種要因】 アルバリーニョは樹勢が強い品種。樹勢をコントロールしやすい棚式栽培が適している。
  • 【社会的要因、収量対策】 リアスバイシャスは小規模な畑が多い。単位面積当たりの収量を相応に確保したり、棚の下で野菜を栽培して土地の利用効率を高めるために棚式栽培が適している。

*D.O.=Denominacion de origen(原産地呼称)

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  1. アルバリーニョの特徴
  2. リアスバイシャスのアルバリーニョ
  3. フェルミエにおけるアルバリーニョの栽培、醸造

フェルミエにおけるアルバリーニョの栽培、醸造

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フェルミエのアルバリーニョの畑と栽培の歴史

’05年にワイナリー前の畑(新潟市西蒲区越前浜)に最初のアルバリーニョを植え(※)、’12年に300mほど離れた場所に畑を増やした。いずれも海岸砂丘の砂質土壌で仕立ては垣根式(ギュイヨダブル)。’10年以降、新潟市南区の信濃川の支流(中之口川)沿いの2つの畑でもアルバリー ニョの栽培を開始した。このエリアは古くから梨、りんご、もも、生食用ぶどうの栽培に長けた果樹栽培地帯。かつて“暴れ川”と称された信濃川がたびたび氾濫・決壊してもたらされた川砂のテロワールであり、越前浜のような海の影響は受けない。’10年に東萱場地区で垣根式での委託栽培を開始した。’11年にはリアスバイシャスに倣い、棚式でのぶどう栽培を生業とする新飯田地区の栽培農家に初めて棚栽培を委託した。以降、棚式栽培の技術指導を請い、この畑は’16年よりフェルミエが譲り受け自社畑となった。

(※注)当初は師事したカーブドッチワイナリーが植えたアルバリーニョ。
’06年のフェルミエ創業後にカーブドッチから譲り受けた。

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目指すところ

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新潟はリアスバイシャス同様、“選ばれたアルバリーニョの土地”であると信じて疑わない。アルバリーニョの品種本来の溌剌とした酸や白桃・アプリコットのようなフルーツの香り・テイストに加え、フェルミエは次のような日本らしさや新潟の自然の個性が素直に現れるアルバリーニョのワイン造りを目指している。

  • 越前浜の海のテロワールの影響が具現化されるミネラル感。
  • 砂質土壌らしい香りのエレガンスや、スレンダー且つ長く続く綺麗な余韻。
  • 日本の風土や日本人ヴィニュロンの作品らしい繊細でしなやかな質感。

日本の風土で育まれたぶどうから醸す、その素性が素直に現れるワインは、同じ風土の食材と共鳴し合い、そのマリアージュは日本人の感性に響くに違いない。そしてそのアルバリーニョのワインは、ボルドーワインやブルゴーニュワインのように“新潟ワイン”として世界に誇れる普遍性をもつワインにまで昇華する可能性もあると信じている。これにチャレンジすることがフェルミエのミッションの一つであり、このミッションのもと新潟でのアルバリーニョのワイン造りに取り組んで行く。新潟のテロワールに誇りをもち、一歩一歩着実に。ワイン造りに近道はない。

 

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